どうして費用は左にプラスで書くのか<その1>
を説明します。
~簿記の記法を理解する~

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要約
この本は、簿記をはじめて学ぶ人のために書かれています。決まったルールを覚えるだけでなく、「なぜそう書くのか」という考え方を大切にしています。
たとえば「費用はなぜ左側に書かれるのか?」という疑問に対して、本書ではそれを単なる決まりごとではなく、きちんとした理由のある構造として説明します。簿記では、左に「何が起こったか」、右に「なぜ起こったか」を書くことで、一つの取引の意味を伝える仕組みになっています。
つまり簿記は、単なる数字の記録ではなく、「意味のある文」を書く作業に近いのです。「現金が増えた」「なぜなら売上があったから」というように、出来事の因果を表現しているのです。
また、昔の簿記にはマイナスの記号がなく、「減ったこと」を右側に書くという工夫がありました。今もその考え方が受け継がれており、「左に書く」ことには意味があります。
本書では、減価償却や引当金といった難しい項目についても、「なぜそう記録するのか」という視点から丁寧に解説しています。簿記を「文の構造」として理解することで、暗記に頼らず、自分の言葉で使いこなす力を育てることを目指しています。
第1章 この本を読む前に
1.1 よくある誤解──「借方=増える」「貸方=減る」?
簿記を学びはじめた人が最初にひっかかりやすいのが、「借方(かりかた)」と「貸方(かしかた)」という言葉です。たとえば、「現金が増えると借方に書く」「減ると貸方に書く」といった説明を見聞きしたことがあるかもしれません。でもこの表現は、日常の感覚とはちょっとちがっていて、わかりにくさを感じる人も多いと思います。
特に、「借りる」「貸す」といったふだんの言葉と重ねてしまうと、「借りる=借金が増える」「貸す=お金が出ていく」というイメージがわいてしまい、かえって混乱してしまいます。
しかし簿記では、「借方」や「貸方」という言葉は意味ではなく、**書く場所(位置)**を表すだけです。左側に書くのが借方、右側に書くのが貸方。これには「借りる」「貸す」といった意味はまったくありません。
このような誤解は、「言葉の意味」と「構文上のルール」を混同することで起こります。簿記の仕訳は、実は一種の文法のようなものです。数字の大きさ、左右の位置、そしてその意味が一体となって記述されています。もしも構文のルールを知らずに言葉の意味だけにとらわれてしまうと、簿記が持つ記述のしくみが見えなくなってしまいます。
1.2 教科書の記述に感じるモヤモヤ
市販の入門書や授業では、簿記を「操作の手順」として教えることが多いです。「資産が増えたら借方に書きます」「費用は借方に、収益は貸方に書きます」といった説明はよく登場します。
でも、「なぜそうなるのか?」という理由まで説明されることはあまりありません。そのため学習者は、「ルールだから仕方ない」「とりあえず覚えよう」となり、納得せずに暗記で乗り切ろうとしてしまいます。
けれど本来、仕訳は単なるルールや操作ではありません。そこには意味の構造があり、抽象的な情報の配置があります。手順だけを覚えるのではなく、その構造やしくみをしっかりと理解しないと、「なぜそう書くのか」「なぜその場所なのか」といった大事な問いに答えることができません。
1.3 なぜ費用は左に書かれるのか──PLとBSを統合する視点
この本がとくに重視しているのは、「なぜ費用は左に書かれるのか?」という疑問です。この問題は、実は単に「左か右か」という話ではなく、複式簿記全体の構造にかかわる深いテーマなのです。
たとえば、貸借対照表(Balance Sheet:BS)では、左側に「資産」、右側に「その資産をどうやって手に入れたか(負債や資本)」が書かれます。現金があるのは、借入や出資によって調達したから、という説明になります。つまりBSは、「お金やモノの由来(原因)」を表しているのです。
ところが、損益計算書(Profit and Loss:PL)になると、同じ説明が通用しません。費用や収益は、資産でもなければ負債でもありません。それなのに、費用は左に、収益は右に書かれます。これは、BSの「運用と調達」の考え方では、PLの構造をうまく説明できないことを意味しています。
そこで本書では、もう一段階高い抽象的な構造に注目します。それは、「左側には価値の変化(主に手に入れたものや使ったもの)」、「右側にはその理由や原因(主にその対価や背景)」を置く、という因果関係に基づいた構造です。
この見方をすれば、費用が左側に記録されるのは、それが「資産が減った理由」だから、という説明になります。
複式簿記とは、左右の形式を使って、「何がどう変化したのか」「なぜそうなったのか」を同時に書くための記録法です。これを理解することで、「なぜ費用は左にあるのか?」という疑問が、自然と解けるようになります。
1.4 本書の視点──ルールではなく、意味と構造を読む
この本では、仕訳のやり方やルールをただ覚えるのではなく、「なぜそう書くのか?」という意味と構造に注目することを重視しています。
簿記は「記録の技術」であると同時に、「意味を伝える言語」でもあります。「左が借方」「右が貸方」というルールも、単なる決まりごとではなく、「どんな意味があるのか」「なぜその位置に書かれるのか」という考え方が込められています。
たとえば仕訳は、ただ数字を左右に書き分けるものではありません。そこには「何が起きたのか」と「なぜ起きたのか」を表す文のような構造があります。これを読み取る力を身につければ、簿記は単なる操作手順ではなく、「使える考え方」になります。
本書が目指しているのは、そうした考え方の転換です。仕訳を「意味のある文」として読み、「この仕訳は何を伝えようとしているのか?」と問いかけながら学んでいくことで、暗記に頼らず、理解にもとづいて簿記を使いこなせるようになります。
第2章 簿記とはなにか
2.1 記録とは何か──構文的記述と言語の共通性
私たちは日常の中で、さまざまな「記録」をしています。たとえば、日記を書く、メモを残す、写真を撮る、予定をカレンダーに書き込むといった行動です。これらはどれも「出来事や情報をあとで見返せるように残す」という意味での記録です。
しかし、記録にはもう一つ大事な特徴があります。それは「ただ残すだけでなく、整理された形で書くこと」です。たとえば「2025年6月、私は東京で簿記の講義をしました」という文は、ばらばらの情報ではなく、「誰が」「いつ」「どこで」「何をしたか」という構造が整っています。これを**構文(こうぶん)**といいます。
構文があるからこそ、他の人が読んでも意味がわかりますし、自分自身もあとで理解しやすくなります。つまり、「記録する」ということは、「構造をもって整理された形で残す」ということなのです。
簿記も、まさにこの「構文をもった記録」として機能します。日記や文章では言葉を使いますが、簿記では「経済的な出来事」を数値と項目で記録します。その点で、簿記は言語に近い構造を持った記録のしくみだといえます。
2.2 簿記は経済の出来事を「意味ある構造」として記録する言語である
簿記というと、「お金の動きを数字で記録するだけのもの」と思われがちですが、実際にはもっと深い意味があります。簿記は、会社やお店の経済活動を「どんな出来事が起こって、どんな結果になったのか」という因果関係のかたちで表現する技術です。
たとえば、「商品を現金で買った」という出来事を考えてみましょう。これは、「商品という資産が増えた」と同時に、「現金という資産が減った」という二つの変化が同時に起きたことを意味します。簿記ではこれを、「借方に商品」「貸方に現金」として左右に書き分けて記録します。
このように左右に分けて書くルールによって、一つの取引に含まれる意味や背景をきちんと伝えることができます。仕訳は単なる金額の記録ではなく、「何が起きて」「なぜそうなったのか」という因果関係を文のように記述する構造を持っているのです。
この「左右で意味を分ける」という構文は、たとえば「現金が増えた/その理由は売上があったから」といった文のかたちに似ています。左側に「結果としての変化」、右側に「その原因」が書かれることで、誰が見ても意味が読み取れるようになっています。
さらに、簿記には間違いを防ぐしくみも組み込まれています。借方と貸方の金額は必ず一致していなければならないため、計算ミスや記録のズレにすぐ気づくことができます。こうした特徴からも、簿記は「読みやすく・まちがいにくく・意味が伝わる」言語のような存在といえます。
仕訳とは、現実の経済行為を簿記という構文ルールに従って「翻訳」し、記録する作業です。数字だけでなく意味の流れまでを整理して書き表すことで、簿記は出来事をただ記録するだけでなく、その背景や意義まで伝えることができる──そうした意味のある構造的記録なのです。
第3章 複式簿記とは何か
3.1 複式簿記とは──意味をもって記録するしくみ
複式簿記とは、会社にどのような資産があり、それがどうやって得られたのかを、出資者や関係者に正しく伝えるための記録の方法です。ただ数字を並べるのではなく、「何が起きたのか」と「なぜそれが起きたのか」をセットで記録することが大きな特徴です。
たとえば「現金が10万円増えた」とだけ書いても、それが売上によるのか、借入によるのかはわかりません。そこで複式簿記では、「借方に現金」「貸方に売上」のように左右に分けて記録し、その意味まで伝えられるようにします。
すべての仕訳は、左の「借方」と右の「貸方」に分かれていて、それぞれに意味があります。左側には「増えた資産」や「使ったお金(費用)」、右側には「減った資産」や「その理由(収益や負債)」が書かれます。こうして、出来事とその原因を一つの構文として記録するのが、複式簿記の基本なのです。
3.2 費用と収益──左右の配置には理由がある
簿記では、「費用は左」「収益は右」とされていますが、これは単なるルールではありません。それぞれに明確な意味があります。
費用は、たとえば商品の仕入れや広告費のように、お金を使ったことを表します。このとき左側に書くのは、「支出した内容(何に使ったのか)」を伝えるためです。一方で収益は、売上のようにお金を得た成果を表し、右側に書かれることで、「資産が増えた理由」を説明しています。
このように左右の配置は、「なにが起こったのか(結果)」と「なぜそれが起こったのか(原因)」を自然な形で表現しており、仕訳はまるで意味のある文章のように読むことができます。
たとえば、「広告費を左に、現金を右に」と書けば、それは「広告のためにお金を使った」という出来事を記述しているのです。仕訳を見るときは、数字の動きだけでなく、その背後にある意味を読み取ることが大切です。
3.3 資産の記録──現状とその背景を同時に伝える
複式簿記の大きな強みは、「いま何を持っているか」だけでなく、「それがどこから来たのか」まで記録できる点にあります。
たとえば、帳簿に「現金が100万円ある」と記録されていても、その内訳が売上によるのか、借入によるのか、出資によるのかでは意味がまったく異なります。複式簿記では、これを「現金/売上」や「現金/借入金」といったように、左右の構文で明示します。
つまり、仕訳は「資産がある」という事実だけでなく、「その資産はどうしてそこにあるのか」をも伝えるしくみになっているのです。
このように、すべての取引は「原因」と「結果」に分けて記録されます。現金が増えたという結果と、それが売上によるという原因。そのような意味の対応をもった記録こそが、複式簿記の本質なのです。理解が進めば進むほど、簿記は単なる数字の集まりではなく、出来事の意味を表現する「構造ある文章」のように見えてきます。
第4章 複式簿記を統一された構文としてとらえ直す
4.1 複式簿記は「原因」と「結果」を表すしくみです
複式簿記は、ただ数字を左右に書き分けるだけの記録方法ではありません。実は、「何が起こったのか(結果)」と「なぜそうなったのか(原因)」を左右に分けて記録する、意味のある構造をもったしくみです。
たとえば、「商品を現金で売った」という取引では、左側(借方)に「現金」、右側(貸方)に「売上」と書きます。これは「現金が増えた」という結果と、「商品を売ったから」という原因を、左右で表しているのです。
このように、複式簿記ではすべての取引を「左」と「右」に分けて表現します。左には「増えたもの」や「目的」、右には「減ったもの」や「その理由」を記録します。このルールはどんな取引にも当てはまるので、個別の仕訳をいちいち覚えなくても、共通の考え方を身につけることで、幅広い場面に対応できるようになります。
4.2 記録の正しさは「意味が合っているかどうか」です
簿記の記録が正しいかどうかを判断するとき、金額が合っているかだけでは不十分です。もっと大切なのは、「左と右に書いた内容が、意味として正しく対応しているかどうか」です。
たとえば、「現金が増えた/売上があった」という記録でも、使っている勘定科目が適切でなければ、本来伝えるべき意味がきちんと伝わりません。複式簿記では、「どんな変化があったのか」「その原因はなにか」という因果関係を正しく記録することが大切です。
また、複式簿記には、自分で記録の正しさをチェックできるしくみがあります。借方と貸方の金額が一致しているかだけでなく、左右の意味のつながりがきちんとしていれば、記録としての信頼性も高くなります。
たとえば、「左に広告費、右に現金」と書かれていれば、「広告のためにお金を使ったのだな」と、だれが見ても意味がわかります。このように、複式簿記は数字の記録であると同時に、意味を伝える「ことばのようなしくみ」でもあるのです。
4.3 意味と構造をセットで考えることが大切です
簿記を学んでいると、「どこに何を書けばいいか」といった操作のルールばかり気になってしまうことがあります。でも本当に大事なのは、「それが何を意味しているのか」を一緒に考えることです。
たとえば、「なぜ費用は左に書くのか?」「この取引の右側には何を書くのが正しいのか?」といった問いを自分に投げかけながら、仕訳の意味を読み取っていく力が大切です。
このように、簿記の仕訳を「意味のある構文」として理解していくことで、暗記に頼らず、自分のことばで納得しながら記録できるようになります。操作だけを覚えるのではなく、「意味と構造をセットで考える力」を身につけることが、簿記を深く理解するための第一歩になります。
第5章 仕訳は文法です
5.1 「主語と目的語」のように仕訳を読む
簿記の仕訳は、単に数字を左右に書き分けるだけの記録ではありません。そこには決まった構造があり、これは日本語の文法に似たしくみになっています。たとえば、「主語」や「目的語」といった文の役割にあてはめて考えることができます。
たとえば、「現金100円を受け取った。売上として。」という出来事を、簿記では
借方:現金100/貸方:売上100
と記録します。この場合、現金は会社に入ってきたもので、売上はその理由を表しています。「現金が増えたのは、売上があったから」という意味を、左右に分けて記録しているのです。
このように、仕訳を「意味をもった文」として読んでみると、簿記にも言語と同じような構造があることが見えてきます。仕訳は単なるルールの集まりではなく、出来事の意味を表すための「記述のしくみ」なのです。
5.2 目的語が2つある文としての仕訳
ふつうの文では、動作に対して「ひとつの目的語」がつくのが基本です。しかし、仕訳には「借方」と「貸方」の2つの項目が同時に出てきます。これは、日本語でいえば「田中さんに本を渡した」という文のように、目的語が2つある文に似ています。
たとえば、
借方:現金100/貸方:売上100
という仕訳は、「現金を得た」「それは売上によるもの」という2つの関係を同時に記録しています。
英語でも “give A B”(AにBを与える)のような形があり、仕訳はそれと同じ構文だと考えることができます。このように、簿記では左右の2つの項目を通じて、取引の意味をはっきり伝える構造をつくっているのです。
5.3 左右の構文は「意味の順序」にそった表現です
簿記では、借方(左)と貸方(右)という構文がありますが、これは単なる見た目のルールではありません。それぞれの位置には意味があり、「左が結果」「右がその原因」という順番になっています。
たとえば、「広告費を支払った」という取引は、「借方:広告宣伝費/貸方:現金」となります。左に書かれる広告宣伝費は「支払った結果としての費用」、右の現金は「支払いの手段(原因)」です。このように、意味の流れにそった順番で記録するしくみを「意味順構文」と呼ぶことができます。
この構文に慣れてくると、仕訳は単なる操作ではなく、「意味のある文」として読めるようになります。左右の並びは、原因と結果を自然な順序で表現しており、読者が内容を理解しやすい構造になっているのです。
5.4 仕訳を「意味のある構文」として読む力を身につけましょう
仕訳を読むとき、「金額をどちらに書けばよいか」といった操作だけを気にしてしまいがちです。しかし、仕訳は本来、「何がどうなって、なぜそうなったのか」を説明する文のようなものです。
仕訳を文として読む力を身につければ、「これは広告費を使った記録だ」「これは売上によって現金が増えた記録だ」といった意味が自然と読めるようになります。その結果、暗記に頼らず、取引の内容を自分の言葉で理解しながら記録できるようになります。
簿記は、意味を伝えるための言語です。構文のルールをしっかりと理解することで、簿記の学習はもっとわかりやすく、楽しいものになります。
第6章 簿記の構文主義的アプローチ
6.1 意味構造から左右構文を導き出す
簿記で用いられる「借方(左)」「貸方(右)」という表記は、たんに昔からの決まりとして覚えるものではありません。本質的には、取引の意味構造に基づいた「構文(こうぶん)」として理解することが大切です。つまり、これは恣意的なルールではなく、取引の因果関係や意味の対称性を表現するための文法のようなしくみなのです。
たとえば、資産が増えたときは左に書き、負債が増えたときは右に書くというルールがあります。これは、資産と負債が「会社にとっての持ち物」と「将来の支払い義務」というように、意味的に向かい合う性質を持っているからです。この関係は、言葉でいえば「能動文」と「受動文」のように、視点と意味が対応している構造にたとえることができます。
このように、簿記における仕訳の構造は、出来事の意味──何が起こったのか、なぜそれが起こったのか──を明確に記録するためのしくみです。形式としての左右ではなく、「意味を支える構文」として捉えることが、簿記を深く理解するうえでとても重要になります。
6.2 勘定科目の位置づけと意味の関係
簿記では、「資産」「負債」「収益」「費用」といったさまざまな勘定科目が登場しますが、それぞれの位置──左側か右側か──にも意味があります。これは、たんにそう決まっているからではなく、それぞれの項目が持つ役割や意味に合わせて、構文的に配置されているからです。
たとえば、資産は「今会社が持っている価値」、費用は「価値を得るために使ったコスト」として、どちらも会社の内側に関係する要素です。そのため、左側に記録されます。一方で、負債は「将来支払う義務」、収益は「資産が増えるきっかけ」として、会社の外側との関係が強いため、右側に記録されます。
このように、簿記の左右の配置には、項目ごとの意味や役割が深く関わっています。ただ位置を覚えるのではなく、「なぜそこに書かれるのか?」という背景を理解することで、簿記の記録がずっとわかりやすく、納得できるものになります。
6.3 「意味で読む簿記」への考え方の転換
これまでの簿記の学び方では、「どの項目をどちらに書くか」といったルールを覚えることが重視されてきました。しかし、それだけでは複雑な取引や応用的な仕訳には対応しにくくなってしまいます。たとえば、「売上100円を現金で受け取った」という取引について、
借方:現金100/貸方:売上100
と丸暗記するのではなく、「お金が増えたから左に現金」「その理由が売上だから右に売上」と、意味を考えて仕訳を作ることができれば、もっと柔軟に対応できます。
このように、「仕訳を意味で読む」という考え方は、単なる操作から抜け出し、簿記を本当の意味で理解する力につながります。操作としての簿記から、構造としての簿記へ。形式的な記録から、意味のある表現へ。こうした見方の転換が、これからの簿記の学び方にとって、非常に大切な一歩になります。
6.4 位置を反転させると意味が逆になる──符号を使った構文の恒等変換
簿記では、「借方/貸方」という左右の位置に意味があります。たとえば、費用は左(借方)に書かれ、収益は右(貸方)に書かれます。これは単なるルールではなく、それぞれの項目が持つ意味を左右の位置によって表現しているからです。では、仕訳の左右をそのまま入れ替えたらどうなるでしょうか?たとえば、次のような仕訳を考えてみます。
広告宣伝費 100/現金 100
これは、「広告宣伝費という費用が発生し、その結果、現金が100円減った」という意味を表しています。ここで、左右の位置だけを入れ替えて次のように書いたとします。
現金 100/広告宣伝費 100
すると、今度は「現金が100円増えて、広告宣伝費という費用が減った」という、まったく逆の意味になってしまいます。
このように、単に位置だけを入れ替えると、仕訳の意味も反対になってしまうのです。
では、もとの意味のまま左右の位置を入れ替えるにはどうしたらいいのでしょうか?その答えは、「位置の反転だけでなく、金額の符号(プラス・マイナス)も反転する」ことです。具体的には、次のようになります。
現金 −100/広告宣伝費 −100
この形にすれば、「現金が100円減って、広告宣伝費という費用が発生した」という、もとの仕訳とまったく同じ意味になります。つまり、
広告宣伝費 100/現金 100
と
現金 −100/広告宣伝費 −100
は、**意味的には等しい(恒等的)**のです。
このように、「勘定科目の定位置」と「数値の符号」はセットで考える必要があります。位置だけを変えてしまうと意味が反対になってしまいますが、位置と符号を同時に反転すれば、もとの意味を保ったまま構文を変形できるのです。
これは、簿記が「数字を扱う記録」であるだけでなく、「意味を記述する言語」でもあるということを示しています。左右の配置と符号の関係を正しく理解することで、簿記の構文がより深く、柔軟に読み解けるようになります。
第7章 貸借の構文的位置論
7.1 借方・貸方という言葉の誤解と本来の意味
簿記を学び始めた方が最初に戸惑うのが、「借方(かりかた)」「貸方(かしかた)」という言葉です。これらは英語で “Debit”(デビット)、”Credit”(クレジット)に対応しますが、日本語の「借りる」「貸す」といった日常的な意味と混同されやすいため、かえって理解を妨げてしまうことがあります。
実際には、簿記における「借方」「貸方」は、そうした日常語の意味とは関係なく、単に帳簿の左側・右側を表す構文上のラベルにすぎません。重要なのは、それぞれの位置に意味があるという点です。
このような言葉のイメージにとらわれず、「借方」「貸方」は取引の因果関係を表す構造的な記号として理解することが、簿記を正しく学ぶための第一歩になります。
7.2 左右の配置は意味をもつ構文です
簿記における「左」と「右」は、見た目の配置ではなく、意味をもった構文上の位置です。たとえば「商品を販売して現金を受け取った」場合、「借方に現金」「貸方に売上」と仕訳します。これは、現金という資産が増えたという結果が左に、その原因である売上が右に書かれているという構造になっています。
このように、仕訳の左右は、出来事の流れを表すためのしくみです。左に書かれる資産や費用は「会社の中で起きた変化」、右に書かれる収益や負債は「その変化を引き起こした原因や背景」として記録されます。
たとえば「広告費を支払った」という取引では、左に広告費(目的)、右に現金(支払い手段)と書くことで、「お金が減った理由は広告費だった」と意味づけされます。このように、仕訳はただの操作ではなく、意味のある構文として理解する必要があります。
7.3 損益計算書は商売の理由を記録します
損益計算書(PL)は、日々の商売によって発生した理由を記録する一覧です。売上や仕入れ、人件費などの収益と費用だけが記録されており、借入金や出資などの商売と直接関係のない項目は含まれません。
そのため、PLは「商売でどんな変化が起きたか」を表現するための構文的な記録だといえます。収益と費用を対比させることで、利益や損失を導き出すことができ、それが企業活動の成果として読み取れるのです。
このように、PLは「会社がどれだけ稼いだか」を時系列で示す動きの記録として機能しています。
7.4 BSとPLは構文的につながっています
貸借対照表(BS)は、会社の「今の状態」を一覧にした記録です。現金や在庫などの資産、借入金や資本など、商売に関係するものもしないものもすべて含まれています。いわばBSは、会社の実態を表す構文的な静止画のようなものです。
一方で、損益計算書(PL)で計算された利益や損失は、最終的にBSの純資産に反映されます。つまり、PLで記録された「商売の結果」が、BSにおける「今の状態」に組み込まれる構造になっているのです。
また、逆にBSの資産と負債・資本の差額を見ることで、「これまでの商売でどれだけ利益を上げてきたか」も読み取れます。このように、BSとPLは構文的に連結された記録体系となっており、簿記全体の理解には両者の関係をセットで考えることが欠かせません。
第8章 マイナスの表現と二重構造
8.1 マイナスがなかった時代──「反対側に書く」表現
簿記が誕生したころ、現在のような「マイナス」という概念はまだ存在していませんでした。古代から中世にかけてのヨーロッパでは、ローマ数字が使われており、そこにはゼロや負の数といった数学的な表現がなかったのです。
そのため、資産が減少した場合など、本来であれば「−100」などと記述したいところでも、それを表す手段がありませんでした。そこで編み出されたのが、「反対側に書く」という記述方法です。たとえば、現金が100減少したときには、「貸方に現金100」と書くことで、その減少を意味させたのです。
このように、左右の配置は単なる見た目のルールではなく、「意味をどう表現するか」という文法的な工夫でした。マイナスがなかった時代の記述技法として、この構文的な発想は非常に洗練されたものだったと言えるでしょう。
8.2 左右の構文と数値の符号の違い
やがて時代が進み、アラビア数学が伝わることで、ヨーロッパでもゼロやマイナスの概念が普及していきました。それに伴い、簿記にも数学的な要素が導入され、数値としての「−(マイナス)」が使えるようになります。
しかし、簿記では依然として「左に書く・右に書く」という構文的な表現が使われ続けており、これと「+」「−」という数値的な表現が併存するようになりました。たとえば、「費用を左に100と記録する」という簿記上の書き方と、「−100という数値を使う」という数式上の表現は、一見すると矛盾して見えます。
実際には、この2つは異なるレイヤーの記法です。左右の構文は「意味の構造」を表すものであり、符号は「数値の増減」を示すものです。それぞれの役割を明確に分けて理解することで、帳簿と計算処理の違いが見えてきます。
8.3 会計システムにおける費用の処理
現代の会計ソフトやシステムでは、費用を「マイナスの値」として内部的に処理することが一般的です。これは、利益の計算をシンプルにするためです。
たとえば、売上が100、費用が30という場合、利益は「100 − 30 = 70」となります。もし費用を「+30」として記録してしまうと、「100 + 30 = 130」となり、かえっておかしな計算になってしまいます。そのため、システムでは費用を「−30」として扱うことで、収益との相殺がスムーズに行えるのです。
ところが、帳簿では費用を「借方(左側)に100」と記載します。このように、構文としての帳簿記述と、システムとしての数値処理とでは、表現が異なっているのです。この違いを理解していないと、「なぜ費用は左に書かれているのに、マイナスで計算されるのか?」という混乱が生じてしまいます。
8.4 構文と数値の二重理解が必要になる理由
簿記を深く理解するうえで大切なのは、この「構文と数値の二重構造」を正しく理解することです。たとえば、帳簿上「左に100」と書かれた費用は、コンピュータ処理では「−100」として扱われます。
これを「見た目がプラスなのに、実はマイナス」と混乱してしまうのではなく、「左に書かれた費用は、資産を減少させる要因としての記述構文であり、それが数式に翻訳されるとマイナスになる」と理解する必要があります。
帳簿記述は文法であり、システム処理は計算です。この二重構造を正確に捉えることで、簿記の本質的な理解が進み、操作の暗記に頼る必要もなくなります。簿記とは、「見た目と意味が一致しないことがある」という特性を持った言語体系であると考えることが重要なのです。
第9章 費用はなぜ左に書かれるのか
9.1 「費用=左」の理由を構文から読み解く
簿記を学び始めた多くの人が最初に疑問に思うことの一つに、「なぜ費用は左に書かれるのか」という問いがあります。たとえば「広告宣伝費を支払った」という取引では、「借方(左側)」に「広告宣伝費」、そして「貸方(右側)」に「現金」と記録します。しかし、これは単なる慣習ではありません。
複式簿記は、ひとつの取引を「なにが起きたか(結果)」と「なぜそれが起きたか(原因)」という因果構造に基づいて記録する構文体系です。この構文では、左側に「結果としての増加または費用」、右側に「原因としての支出や収益」が配置されます。したがって、費用は「現金が減った理由」として左側に記述されるのです。
たとえば、
広告宣伝費 100/現金 100
という仕訳は、「現金が減った原因は広告費である」という意味構造を示しています。
さらに重要なのは、簿記の起源が、まだマイナス記号やゼロといった数式表現を持たなかった時代にあるという点です。ローマ数字などが使われていた時代、帳簿では負の数を直接記述できませんでした。この制約を克服するために考案されたのが、「マイナス項目を定位置の反対側に書く」という記法です。
たとえば、現代的な視点で見れば、
現金 −100/広告宣伝費 −100
と記述すべきところを、左右の構文を反転させることで、
広告宣伝費 100/現金 100
と書き換え、マイナスの意味を「反対の側に正の数で書く」ことで表現したのです。
この記法によって、「費用=資産の減少」という構造が、視覚的・構文的に記述可能になりました。つまり、「費用は左に書く」というルールは、実はマイナスを構文的に表現するために選ばれた手段だったのです。
9.2 左に書くことが意味する「構文的マイナス」
このように、費用が左に書かれるという規則の背後には、「反対側に書いてマイナスを意味する」という歴史的構文があります。
現代の数式表現に慣れている人は、「マイナスを−記号で書けばよいのでは?」と考えるかもしれません。しかし、歴史的には記号としてのマイナスが使えなかったため、複式簿記では「反対側に記載する」ことでそれを代替しました。つまり、定位置における減少を、その反対側に正数で書くことで、意味的なマイナスを表現するのです。
この構文によって、簿記は数値の減少や原因の所在を、視覚的かつ論理的に記録することを可能にしました。費用は、現金の減少を引き起こす「原因」であり、その記録として左側に登場します。
仕訳の構造は、単なる数字の左右配置ではなく、「価値変化の意味構造を記述するための言語表現」として機能しているのです。
第10章 減価償却の構文
10.1 減価償却とはなにか
減価償却とは、長期間にわたって使用される資産(たとえば機械や建物)について、その価値の減少分を毎年少しずつ費用として記録していく会計のしくみです。これは、たとえば1,000万円の機械を10年使う場合、毎年100万円ずつ「費用」として記録するという形になります。
このように記録することで、その年に発生した収益と費用が正しく対応し、利益の計算がより正確になります。減価償却は、単に「時間が経ったから記録する」というものではなく、「時間の経過により資産の価値が減少していく」という事実を会計的に意味づけする大切な処理です。
10.2 本来の仕訳と構文的移項
本来の構文に従えば、減価償却は
機械 −100/減価償却 100
と書くのが自然です。これは、「機械という資産が100減った」「その理由が減価償却という費用である」という因果構造に沿った記述です。しかし、実際の簿記ではこれを左右入れ替えて次のように書きます。
減価償却費 100/減価償却累計額 100
とするのが一般的です。これは「費用は左に、資産の減少は右に」という構文ルールに合わせた記述であり、意味の構造を保ったまま表現を転換している例です。減価償却累計額は、機械勘定科目の別名として使用されています。
10.3 累計額勘定と意味の圧縮
仕訳の右側に登場する「減価償却累計額」は、資産の減少を直接「機械」勘定に書き込まず、別の勘定に蓄積していく方法です。これは「どれだけ使ったか(減ったか)」という情報を分離して表す工夫で、資産の取得原価そのものは保ちながら、価値の減少だけを記録できます。たとえば
機械 1,000/減価償却累計額 300
と記録されていれば、純粋な残高は700(=1,000-300)であることがすぐにわかるようになります。これは簿記が意味を圧縮して管理するための仕組みです。
10.4 減価償却における因果構造
仕訳では、左に「意味」、右に「変化」を書くという構文ルールがあります。減価償却の仕訳でもこの構造が使われています。「資産が減った」という変化(右側)に対して、「なぜ減ったか」という理由(左側)として減価償却費が記録されるのです。たとえば
減価償却費 100/減価償却累計額 100
※減価償却累計額(=機械)-100/減価償却費 -100と意味的に同じ
と書かれている仕訳は、「時間の経過により、100の価値が失われた」ということを意味構造として表しています。これは、「意味を明示するための左右構文」として、複式簿記の原理にしっかり対応した形です。
10.5 減価償却と会計期間の対応
減価償却は、収益と費用を同じ会計期間内に記録するという「期間対応の原則」に基づいています。たとえば、今年の売上に貢献した機械の価値の一部は、今年の費用として記録されなければなりません。そうでなければ、正しい利益を出すことができません。
この考え方にしたがって、減価償却は「当期の収益に対応する費用」として記録されます。したがって、「減価償却費は左に、減価償却累計額は右に」という構文が必要になります。
10.6 初学者が減価償却につまずく理由
初心者が減価償却に戸惑う理由の一つに、「なぜ機械そのものを減らさず、別の勘定で処理するのか?」という疑問があります。また、「減ったのならマイナスと書けばいいのでは?」という素朴な疑問もよく見られます。
これは、簿記が長年の歴史の中で「マイナスの記号を使わずに反対の位置に書く」ことで処理してきた名残です。実際には、「機械 −100/減価償却 100」と記述できる時代になった今、形式上は「左の減価償却費」と「右の累計額」の関係に置き換えられているのです。
このような構文的置き換えに慣れるには、意味と記述との対応関係をしっかり理解することが大切です。減価償却は、単なる会計操作ではなく、「時間による価値の減少」という意味を記録する手段であることに気づくことで、簿記の理解が大きく深まります。
第11章 貸倒引当金の構文
11.1 貸倒引当金とはなにか──将来の損失を今、記録する意味
貸倒引当金とは、将来に発生するかもしれない損失について、あらかじめ見積もりを立てて、いまの時点で費用として記録しておく処理のことをいいます。たとえば、得意先が倒産して代金が回収できなくなる可能性があるとき、その分の損失を「起こりそうな損」として先に帳簿に書いておくわけです。
まだ実際にお金が減ったわけではありませんが、それでも費用として記録するのは「発生主義」という会計のルールがあるからです。この考え方では、現金が出ていなくても、損失の意味が生まれたときに費用として認識すべきだとされています。
11.2 本来の構文──現金が出ていき、費用が発生する
貸倒引当金の費用を構文的にもっとも素直な形で表すと、次のような仕訳になります。
現金 -100 / 貸倒引当金繰入 -100
この仕訳は、「現金が100円減った」という出来事に対して、「その原因は貸倒引当金繰入という費用である」と意味づけをしている構造です。つまり、左側には資産の減少(現金が出ていったこと)、右側にはその理由(費用の発生)を記録していることになります。
複式簿記では、このように「変化」と「意味」を左右に分けて記録することで、取引の全体像を伝える仕組みになっているのです。
11.3 移項ステップ1──記述構造の左右反転と圧縮
実際の帳簿では、前述のような仕訳は使われず、一般的なかたちで次のように記録されます。
貸倒引当金繰入 100 / 現金 100
この仕訳では、左側に費用である「貸倒引当金繰入」、右側に減った資産である「現金」が記載されています。意味としては変わらず、「将来の損失に備えるために費用を計上し、その費用分だけ現金が減った」という内容を表しています。
構文的には、先ほどの仕訳を左右で反転させた形になっており、より実務で使いやすい形式に整えられています。この時点で、費用の発生と資産の消費が同時に処理されたことになります。
11.4 移項ステップ2──消費した資産を借入金で再調達する
費用によって現金が減ったということは、企業の持っている資産が減ったという意味になります。このとき、実際には現金は減少してないので、会計上では「資産が減った状態を放置しない」という考え方から、次のような仕訳が追加で行われます。
現金 100 / 借入金 100
ここでは、「現金が再び増えた」という形にしておき、その理由を「借入によって調達した」と表現しています。もちろん、実際にお金を借りているわけではありません。これは帳簿上の構文的な記述であり、「減ってしまった資産を、負債を立てることで補った」という意味を表しています。
このように、費用によって減った現金を、借入金という負債で“埋め合わせる”というのがこの仕訳の意図です。
11.5 縦に重ねて読む──複合構文の再構成
いままで出てきた2つの仕訳を、順番どおりに縦に並べてみましょう。
貸倒引当金繰入 100 / 現金 100
現金 100 / 借入金 100
このように並べて読むと、現金が一度減って、その後同じ金額だけ増えていることがわかります。つまり、現金の部分は相殺されるため、実質的な構文としては次のように整理されます。
貸倒引当金繰入 100 / 借入金 100
これが、貸倒引当金における最終的な仕訳になります。費用と負債が左右に配置されており、「費用が発生したことにより、借入金という負債が増えた」という形で記録されています。
ここで大切なのは、実際にお金が動いていないにもかかわらず、「費用→資産の消費→借入で補填」という流れを、1行の仕訳に圧縮して表しているという点です。複式簿記では、このような記述の圧縮と構文の再構成が行われることがあります。
11.6 認識の深化──構文の裏側を読む力を育てる
貸倒引当金の仕訳は、初心者の方にとってとてもわかりにくい処理かもしれません。表面的には、「借入金が増えた」と書いてあるように見えるのに、実際にはお金を借りたわけではありません。また、「貸倒引当金繰入」という費用が、現金の減少や借入金と関係しているように見えるため、混乱が起こりやすいのです。
しかし、この仕訳の背景には、「将来の損失を、今の意味として表現する」という会計の思想があります。そしてそれを記録するために、構文として「どう書くべきか」を工夫しているのです。
このような構造は、ただルールを覚えるだけでは理解できません。「なぜこう書くのか?」「どういう意味を伝えようとしているのか?」と考えながら読み解くことで、仕訳の本当の意味が見えてきます。
貸倒引当金の仕訳は、まさにそのような構文的な読み方のトレーニングにぴったりの題材です。見た目の形だけでなく、その裏側にある意味や因果の流れを意識して、じっくり学んでいきましょう。


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