LWP | クイック アシストによる遠隔サポートのご案内
LWP TECHNICAL ARTICLE | 161
クイック アシストによる
遠隔サポートのご案内
お客様が安全に画面共有と遠隔操作を始め、いつでも終了できる接続マニュアル
Copyright © 2026 LWP 山中 一弘
本資料は、出典を明記いただければ、商用・非商用を問わず、ご自由に複製・改変・再配布していただけます。なお、著作権表示は改変せず、そのまま記載してご利用くださいますようお願いいたします。
記事要約
Windowsの「クイック アシスト」を使うと、離れた場所にいる支援担当者へパソコンの画面を共有し、必要な場合だけマウスやキーボードの操作を許可できます。ただし、画面共有と遠隔操作は、お客様自身が内容を確認して許可することが前提です。
本記事では、接続前の準備、クイック アシストの起動、6桁コードの入力、接続相手の確認、画面共有と遠隔操作の許可、接続終了までを順番に説明します。接続できない場合の確認点と、テクニカルサポート詐欺を避けるための注意事項もまとめています。
操作に不安がある場合や、本記事と異なる画面が表示された場合は、無理に先へ進まず、事前に連絡を取っている担当者へ確認してください。
本記事の対象とゴール
想定読者
Windows 10またはWindows 11のパソコンを利用している方
担当者からクイック アシストによる遠隔サポートを案内された方
画面共有や遠隔操作を初めて利用する方
接続前に安全上の注意と終了方法を確認しておきたい方
本記事で得られること
クイック アシストを起動し、6桁コードを入力できます。
画面共有と遠隔操作の違いを理解し、必要な範囲だけ許可できます。
接続相手を確認し、不審な接続を許可しない判断ができます。
作業終了時に接続を確実に終了できます。
はじめに クイック アシストとは
クイック アシストは、Windowsに用意されている遠隔支援用のアプリです。お客様が許可した場合に限り、支援担当者がお客様の画面を確認したり、マウスやキーボードを操作したりできます。
接続中の操作は、お客様の画面にもそのまま表示されます。お客様は遠隔操作の許可を取り消したり、クイック アシストを終了したりできます。
正式名称は「クイック アシスト」です。「クイックアクセス」ではありません。
本記事はWindows版のクイック アシストを前提にしています。画面の表示名は、Windowsやアプリのバージョンによって異なる場合があります。
1. 接続前の準備
遠隔サポートを始める前に、作業中のデータと画面上の情報を保護します。
1.1 作業中のファイルを保存する
Excel、Word、会計ソフトなどで編集中のファイルがある場合は、接続前に保存してください。
問題の調査中に、パソコンの再起動やアプリの終了が必要になる場合があります。未保存の内容を失わないよう、必要なファイルを保存してから次へ進みます。
1.2 今回の作業に関係しない画面を閉じる
支援担当者には、接続中に表示されている画面が見えます。次のような画面は、あらかじめ閉じてください。
メール
インターネットバンキング
クレジットカードや決済サービス
パスワード管理画面
個人情報や機密情報を含む資料
今回の作業に関係しない業務システム
1.3 担当者と連絡できる状態にする
クイック アシストは、主に画面共有と遠隔操作に使用します。作業中の会話は、電話、Zoom、Chatworkなど、事前に決めた方法で行います。
事前の連絡なしに突然接続を求めてきた相手や、心当たりのない相手には、画面共有を許可しないでください。
2. クイック アシストを起動する
クイック アシストは、キーボードショートカットまたはWindows検索から起動できます。
2.1 キーボードから起動する
操作
次の3つのキーを同時に押します。
Ctrl + Windowsキー + Q
Windowsキーは、通常、キーボード左下付近にあるWindowsのマークが付いたキーです。
2.2 Windows検索から起動する
操作
画面下部の検索欄、またはスタートボタンをクリックします。
検索欄に「クイック アシスト」と入力します。
検索結果に表示された[クイック アシスト]をクリックします。
確認
クイック アシストの画面が開いたことを確認します。
2.3 アプリが見つからない場合
クイック アシストが表示されない場合は、Microsoft Storeからインストールできます。
操作
Microsoft Storeを開きます。
「クイック アシスト」を検索します。
[入手]または[インストール]をクリックします。
インストール後、[開く]をクリックします。
注意
会社や学校が管理しているパソコンでは、Microsoft Storeからのインストールが制限されている場合があります。その場合は、設定を変更せず、社内のシステム管理者へ確認してください。
3. 担当者と接続する
接続では、担当者から受け取った6桁コードを入力し、接続相手を確認してから画面共有を許可します。
3.1 6桁コードを受け取る
支援担当者がクイック アシストを起動し、時間制限のある6桁コードを発行します。コードは、電話、Zoom、Chatworkなど、事前に決めた連絡手段で受け取ってください。
コードには有効期限があります。コードを受け取ったら、そのまま次の手順へ進みます。有効期限が切れた場合は、担当者に新しいコードの発行を依頼してください。
3.2 コードを入力する
操作
クイック アシストの[ヘルプを受ける]側にあるコード入力欄を確認します。
担当者から受け取った6桁コードを入力します。
[送信]をクリックします。
補足
入力欄の名称は、[アシスタントからのコード]や[セキュリティ コード]など、Windowsやアプリのバージョンによって異なる場合があります。
3.3 接続相手を確認する
接続前に、支援担当者の名前が表示されます。予定していた担当者であることを必ず確認してください。
心当たりのない名前が表示された場合は、[許可]を押さず、事前に連絡を取っている担当者へ確認してください。
3.4 画面共有を許可する
操作
表示された接続相手と接続内容を確認します。
問題がなければ[許可]をクリックします。
担当者へ画面が見えているか確認します。
この操作で可能になること
担当者がお客様のパソコン画面を確認できます。この時点では、担当者がマウスやキーボードを操作できない場合があります。
4. 必要な場合だけ遠隔操作を許可する
画面確認だけで解決できない場合は、担当者から遠隔操作の許可を求められることがあります。
お客様の画面に[コントロールの要求]などの確認画面が表示されたら、内容を確認し、必要な場合だけ[許可]をクリックしてください。
許可後、担当者は次の操作を行えるようになります。
マウスの移動とクリック
キーボード入力
Excelや業務アプリの操作
設定画面の確認
ファイルやフォルダーの確認
担当者の操作は、お客様の画面にもリアルタイムで表示されます。
4.1 お客様自身も操作できます
遠隔操作中でも、お客様はマウスやキーボードを操作できます。担当者から「こちらをクリックしてください」「パスワードを入力してください」などとお願いする場合があります。
Windowsの管理者確認画面やパスワード入力画面は、お客様側で操作する必要があります。パスワードや暗証番号は担当者へ伝えず、お客様ご自身で入力してください。
4.2 遠隔操作だけを停止する
画面共有を続けたまま、担当者によるマウス・キーボード操作だけを止めることもできます。
クイック アシストの画面で[コントロールの取り消し]または同様のボタンをクリックしてください。
不審な操作や意図しない操作があった場合は、遠隔操作の取り消しだけでなく、クイック アシスト自体を終了してください。
5. 作業を終了する
作業が完了したら、担当者またはお客様がクイック アシストの[退出]または[終了]をクリックします。クイック アシストのウィンドウを閉じても接続を終了できます。
接続が終了すると、担当者はお客様の画面を見たり、パソコンを操作したりできなくなります。
次回、再び遠隔サポートを行う場合は、新しい6桁コードを発行して接続し直します。今回のコードを再利用することはできません。
作業終了後は、次の内容を確認してください。
クイック アシストの接続が終了している
依頼した作業内容が完了している
変更した設定やファイルが意図した状態になっている
開いていたアプリや業務システムが正常に動作する
6. うまく接続できない場合
6.1 コードを入力しても接続できない
コードの有効期限が切れている可能性があります。担当者に新しいコードを発行してもらい、古いコードではなく新しいコードを入力してください。
6.2 クイック アシストが起動しない
次の順番で確認します。
パソコンがインターネットへ接続されているか確認します。
クイック アシストを一度閉じ、もう一度起動します。
Windowsを再起動します。
Microsoft Storeでクイック アシストの更新を確認します。
改善しない場合は、画面に表示されたエラーメッセージを担当者へ伝えてください。
6.3 画面共有はできるが、遠隔操作ができない
担当者からの[コントロールの要求]に対して、お客様側で[許可]をクリックする必要があります。
許可画面がほかのウィンドウの後ろに隠れていないか確認してください。
6.4 会社のパソコンで利用できない
会社のセキュリティ設定により、クイック アシストのインストールや接続が禁止されている場合があります。
この場合は、無理に設定を変更せず、社内のシステム管理者へ確認してください。
7. 安全に利用するための確認事項
クイック アシストを利用すると、許可した支援担当者は、お客様の画面を確認し、遠隔操作の許可後はパソコンを操作できます。
接続前と接続中は、次の点を必ず確認してください。
お客様ご自身が依頼した遠隔サポートであること
接続相手が予定していた担当者であること
心当たりのない相手からの接続依頼を許可しないこと
6桁コードを第三者へ転送しないこと
パスワードや暗証番号を担当者へ伝えないこと
パスワード入力が必要な場合は、お客様ご自身で入力すること
不審な操作があれば、すぐにクイック アシストを閉じること
作業終了後、接続が終了したことを確認すること
LWPまたは支援担当者から、事前の連絡なしに突然クイック アシストへの接続を求めることはありません。
Microsoftも、遠隔サポートは自分から依頼した相手や信頼できる相手とのみ行い、接続前に相手を確認するよう案内しています。
まとめ 接続から終了まで
クイック アシストによる遠隔サポートは、次の順番で行います。
作業中のファイルを保存します。
関係のない画面や機密情報を含む画面を閉じます。
クイック アシストを起動します。
担当者から6桁コードを受け取ります。
コードを入力して[送信]をクリックします。
担当者名を確認して画面共有を[許可]します。
必要な場合だけ遠隔操作を[許可]します。
作業完了後に[退出]または[終了]をクリックします。
接続終了と作業結果を確認します。
不明な点がある場合や、本記事と異なる画面が表示された場合は、無理に操作を進めず、担当者へ確認してください。
参考資料
Microsoft サポート「クイック アシストを使用してリモートでPCの問題を解決する」
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/solve-pc-problems-remotely-using-quick-assist-b077e31a-16f4-2529-1a47-21f6a9040bf3
Microsoft Learn「クイック アシストを使用してユーザーを支援する」
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/client-management/client-tools/quick-assist
出典メモ
本記事は、指定原稿「クイックアシスト_お客様向け遠隔サポートマニュアル_完成版.md」をもとに、お客様向けの公開記事として導入、対象とゴール、操作単位、確認事項、参考資料を再構成したものです。
起動ショートカット、6桁コード、画面共有、制御要求、終了操作、Microsoft Storeからのインストール、および管理対象PCで制限される場合があることは、2026年8月9日にMicrosoft公式情報で確認しました。
